前立腺がんは食生活の欧米化などに伴い、今後も増加していく可能性が高いと考えられていますが、早期に発見できれば完全に治すことも可能ながんです。
また、前立腺がんになりやすいの危険因子として、年齢(高齢化)・遺伝・人種・性生活(早婚、若い時の頻回の性交、性活動停止年齢が早いなど)が関与しているといわれております。
そのため、50歳以上の男性は定期的に前立腺がん検診を受け、異常が指摘された場合はしっかりと専門医を受診することが前立腺がんから自分の命を守ることにつながります。
当院でも積極的に前立腺がんの検査(血液検査・直腸診・エコー)を行なっておりますので検診異常を指摘された場合はぜひご相談ください。
また、がんの疑いが強く前立腺生検が必要と判断した場合には、ご希望の病院へご紹介いたします。
前立腺がん検診ではPSA検査がスクリーニングに用いられています。
PSAとは前立腺上皮から分泌される蛋白分解酵素であり、前立腺特有の腫瘍マーカーで年齢により基準値が設けられています。
PSAは前立腺がんだけではなく前立腺炎や前立腺肥大症でも上昇することがあります。
そのため、検診を受けられてPSA高値(一般的には4ng/ml以上)を指摘された場合、直腸診やエコー、前立腺生検といった検査を組み合わせて前立腺がんを診断していくこととなります。
年齢 | 基準値 | 1.0ng/ml 以下 | 1.1ng/ml ~基準値 | 基準値 以上 |
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50歳 ~ 64歳 | 3.0ng/ml 以下 | 3年に1度 検査 | 1年に1度 検査 | 専門医 受診 |
65歳 ~ 69歳 | 3.5ng/ml 以下 | 3年に1度 検査 | 1年に1度 検査 | 専門医 受診 |
70歳 ~ | 4.0ng/ml 以下 | 3年に1度 検査 | 1年に1度 検査 | 専門医 受診 |